主人公は魔族軍の中ボスキャラ・ヨウキ。
実は元は瀬川陽樹という人間が異世界に魔族として転生した姿だった。

魔王を倒すために現れた勇者パーティをチートで圧倒するヨウキだったが、勇者パーティの中の僧侶の美少女セシリアがドストライク過ぎて一目惚れしてしまう。

殺すに忍びないので、勇者パーティを回復させては追い返すことを1カ月ほど繰り替えしていたが、いつまでたっても自分を倒せそうにない勇者パーティに同情し、僧侶セシリア一人を置いていけば、ここを通って良いと条件を出す。

セシリアと2人になったヨウキは、怪しむセシリアを前に思い切って愛の告白をする。
が、当然あっさりとフラれてしまう。
自分が転生者であり、人間とは戦いたくないことをセシリアに伝えたヨウキ。
どうやらヨウキが悪い魔族でないことは理解したセシリアは、ヨウキに人間に化けて、人間のためにその力を使って欲しいとお願いする。

その後、勇者パーティは魔王を倒し、人間の住むクラリネス王国の王都ミネルバに凱旋する。
その裏で、ひっそりと冒険者ギルドを訪れたヨウキは、人の姿となり、冒険者登録を済ませる。

1週間が経ち、冒険者ギルドにいたヨウキのところにセシリアが現れる。
セシリアの家に招かれたヨウキ。セシリアがかなり良家のお嬢様であることを知る。
セシリアから、魔王が去ったとはいえ、不安定な状況の世界のため、セシリアの個人的な依頼として、世界のために力を貸して欲しいとお願いを受け、2人の距離は少し縮まる。

とあるきっかけで、ヨウキは勇者パーティの剣士であり、イケメン騎士団長レイヴンが、アニメ声のために悩んでいることを知り、友達となる。

冒険者として着実に依頼をこなし、Cランクまで上がったヨウキ。
コカトリス討伐の依頼を受け、森に来たところ、魔王軍時代の部下、デュラハンのデューク、ハーピーのハピネス、ピクシーのシークの3人と再会する。
3人に今は人間として暮らしていることを説明し、3人も一緒に人間として暮らすことになる。

そして、ハーピーはセシリアの家でメイドとして、デュークはレイヴンの下で騎士団員として生きていくことに。(シークはヨウキと一緒に過ごす)

魔王を倒したパーティーの僧侶として忙しい日々を過ごすセシリアのストレスを癒すため、ヨウキとセシリアは街でデートをしたり、なぜかハピネスのことを好きになったレイヴンの恋のお手伝いをしたり、山賊に襲われた村の治療にむかうセシリアに同行したりと、スロウで平和な日々が描かれる。

>特になんてことは無いのですが、軽快なリズムでテンポが良いです。
>異世界恋愛コメディ的で気楽に読んで欲しい作品。
>ほぼ戦闘シーンはありません。
>ヨウキが恋に生活に頑張っていく様子を楽しんでください。


特にこれといって目的はなく、ただ主人公ヨウキの恋の行方や、人間としての生活が描かれたスローライフ系作品。
そういうと面白味にかけるのですが、とても物語のテンポが良く、嫌味がなくて、ついつい読み進めてしまう面白さがあります。
シリアス系に疲れたときにこんな作品もどうでしょうか。

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